トラック運転手になる為にTOP > トラックの形状 > 箱車(ほろ車)

箱車とは?

 
箱車とは、荷台が文字通り箱型になっており、後部が開閉する作り(一部側面が開閉するタイプもある)となっている荷台のトラックです。

水濡れ防止に非常に特化しているため、ダンボール製品などの、水に濡れてはいけない荷物などの運搬に適しています。
施錠機能も付いているので、積荷の盗難、落下なども防ぐことが出来るのも特徴です。

荷台内の側面には、ラッシングレールという、荷物を固定させる装置が付いている場合がほとんどで、ラッシングベルトという道具で不安定な荷物も固定することが出来ます。

一般貨物のほか、宅配業や、引越し業にも使われる事の多いトラックです。

箱の外側はアルミで出来ているものが多く、文字や絵を描くことも出来るので、会社名など看板として使われていることも多いです。

また、アルミを使わず布で覆われたものをほろ車と呼びます。


デメリット

後部(一部側面)しか開閉部が無いため、クレーンや、フォークリフトによる積込みが出来ず、人の力による積み下ろしがほとんどのため、作業に苦労することも多いです。

シャーシに箱を載せた状態になるので、平ボディ比べ、最大積載量が少なくなってしまいます。



【運転の際の注意】

平ボディに比べ、側面に高さがあるため、交通標識や、店舗看板などに接触する恐れがあるので特に注意しましょう。
地面は平らでは無いです。左右の壁や看板など、ギリギリに走行した場合、たった3センチの段差に左右どちらかのタイヤが落ちただけでも、箱の最上部では、十数センチの傾きになる場合もあります。

また、トンネルやガード下など、高さ制限のある通行区分もあるので、自分の乗るトラックの高さがいくつなのか、車検証などでしっかり確認しておくことも必要です。


側面の面積が広いため、風などの影響を受けやすいのも特徴です。トンネル出口や、橋の上、高い建物の切れ目など、急にハンドルが取られることがあるので注意しましょう。

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