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心構え

 
ここでは、これから初めて運転手をやってみようと思っている方にほんの少しの心構えをお教えしたいと思います。

まず、運送会社に入ると配車係がいます。配車係とは、自社のトラックにそれぞれ仕事を与える係です。
配車係は、全ての運転手の性格、能力、態度などを把握した上で誰に何をやらせるかを決めています。
仕事の中には、きつい仕事、楽な仕事さまざまです。そして配車係も人の子ですから、たまには私情も入ってしまうでしょう。つまり、配車係には気に入られることが大事です。気に入られるといっても、媚を売るとか、ゴマをするとか言うことではありません。素直な返事、一生懸命な行動、思いやりなど・・・見られていないと思っても、配車係というのは、結構注意深く見ているものです。

また、配車で定期便やコース便などの職に付いた場合、その先にも配車係がいます。
こちらの、配車係は荷主様の配車係なので、さらに気に入られる必要があります。嫌われたら、大変な仕事を回されるどころか、「もう来なくて良いよ!」と言われることもあります。こうなると、自分の立場どころか、会社の存続の危機にさらされることも!

中には、どうしようもない配車係がいるかもしれませんが、まず配車係は絶対!というのを頭に入れておいてください。


次に、配車が決まって、それぞれの荷主様の元へ配属されたら(専属でもフリーでも)まず、そこにいる運転手さんと会話をしてください。まずは「よろしくお願いします」は当然ですが、一言「運転手初めてなので!」とか「あまり道に詳しくないので!」などと、付け加えてください。そうすれば必ず丁寧に教えてくれるはずです。ベテランの運転手さんになっても、初めて行く荷主様のところでは言う言葉です。

そうすることで、自分の知らなかった道や、効率良く仕事をするためのテクニックや裏技を教えてくれたりしますから。


次に、コミュニケーションをとるようにしてください。
専属便やコース便などをする場合、必ず、待機や休憩などで、控え室などで団らんををする場があるはずです。
その時に、よく「自分は話したくないから」「つまらないから」などとトラックの中で一人こもってしまう人がいるのですが、これは絶対やめるべきです。
運転手という仕事において、コミュニケーションの場は、最大の情報収集の場です。新しく出来た道、裏道、納品先での変更点、裏技・・・など、自分では思いつかないような会話が繰り広げられているはずです。
決して、自分から率先して会話をしろとは言いません。その場にいて、みんなの会話を聞いているだけで役に立つことがあるはずです。そのときは何の事か分からないことでも、後になって「あ〜この事を言ってたのか」と納得する日が来るはずです。もちろん、ほんとにくだらない話をしていることもあるでしょう。でも、その中にいることによって必ず目に掛けてくれる人があらわれますから。


次に、分からない事があったら、すぐに聞くようにしてください。初めて運転手をされる方には、自分の判断で行動を起こすのは危険が伴います。
荷物の積み方、納品先への道順、荷物の降ろし方など、分からないな!と思ったらすぐに聞いてください。
特殊な荷物を積むときなど、言われたとおり積むのは当然ですが、なんでこういう積み方をするんだろう?こっちのほうが楽なのに・・・と思う事もあるかも知れません。そのときは、すぐに聞くことによって、長年培ってきた経験と知識を教えてくれるはずです。


最後に、よく「何で俺が?」とか「俺はそんな仕事をやるほど給料をもらってないから!」とか「そんな仕事○○にやらせればい〜じゃん!」などという言葉を耳にします。たいてい、仕事が出来ない人の言葉です。
給料をもらってるから仕事をするのではありません。仕事をした報酬として給料をもらうのです。仕事をしない人には給料をもらう資格は無いのです。
まずは、辛い仕事でも率先してやってみてください。自分のおかげで周りの人を楽させてやってるんだ!ぐらいの気持ちでやってみてください。必ず結果は後から付いてくるはずです。
理不尽なこともあるかも知れません。でもその場は、笑顔で!一人になってから舌を出せばいいんです。やることをやらないで文句を言う人がいると周りの運転手の覇気が落ちますから。

以上のことを頑張れたら、一人前の運転手になれることは間違いなしです。
さらには運転手の質の向上にもつながり、ゆくゆくは運賃アップ、給料アップにつながるはずです。


くれぐれも安全運転で!!!




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