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給料

 
ここでは、運転手という職業の給料についてお話します。


運転手という職業は、サラリーマンとは違い、一人一人の売り上げというものが、はっきり数字で表れる職業です。

トラックの仕事は、荷物を積んで走ってる限り「運賃」が発生します。この運賃が売り上げです。
当然、何も積んでいない状態では、いくら走っても売り上げは0です。逆に燃料費分マイナスになってしまいます。
この売り上げを元に給料が決まってきます。

運転手だけの給料が売り上げから支払われるわけではありません。車両の維持費、事務所の家賃、光熱費、事務員さんなど運転手以外の従業員の給料、その他もろもろの経費は、全てトラックの売り上げからまかなわれています。

また、運送会社が自社で倉庫業も経営している場合もあります。この場合は倉庫業の売り上げも収入源となります。


運転手の給料のシステムとして【固定給】【固定給+歩合】【完全歩合】があります。

それぞれに、共通するもですが、基本給愛車手当無事故手当皆勤手当、などがあります。

基本給は文字通り基本となる給料です。これは、年齢、経験などを考慮した上で決められる金額です。

愛車手当は運転手自身が出来る範囲の車両整備をしましょう。という名目の手当です。洗車や、オイル、タイヤの交換などです。もちろん、オイル代やタイヤを買うための手当ではありません。自分で乗る車を常に綺麗な状態で乗りましょう!と言うことです。なので、汚れたままで何週間も乗っていたり、何ヶ月もオイル交換をしていなかったりすると手当が引かれてしまう会社もあります。

無事故手当は、その名の通り無事故であった場合の手当です。これは、当然のように事故を起こした場合引かれてしまいます。事故の程度にもよりますが、修理代、相手がある場合の損害賠償費など金額によって、何ヶ月も引かれてしまう場合もあります。任意保険に入ってるのに!と思う方もおられるでしょうが、現実に運転手にかなりの負担がかかってしまうのが現実です。事故は喜ぶ人は誰もいません。安全運転が第一です。

皆勤手当は欠勤をしなかった場合の手当です。運転手と言う職業の性質上、固定給といっても現状は日給月給です。1日でも休めば給料は減ると思ってください。

以上の4つがほとんどの会社にある手当です。
内訳として
基本給[100000円〜200000円]+愛車手当[10000円〜30000円]+無事故手当[10000円〜30000.]+皆勤手当[5000円〜10000円]=給料[125000円〜270000円]

となります。



【固定給】

固定給制の会社は定期便(コース便)に多い給料体系です。荷主様との月極での契約が多いため、月の売り上げが年間を通して一定なので、固定給として給料が支払われます。
一般的に基本給が高めに設定されますが、欠勤があると、皆勤手当と共に基本給の減額があるところもあります。


【固定給+歩合】

専属便、フリー便に多い給料体系です。専属便は荷主様との契約にもよりますが、毎日色んな方面への配達になるため、1日の運賃が変動する場合があります。

例えば、1日の運賃が基本25000円+走行距離200kmを超えた場合10kmにつき+1000円
金額はあくまでも例ですが、遠距離を走る配達の場合、当然燃料費もかかるわけですし、毎日遠方への配達ばかりしている運転手がいた場合のための当然の配慮ですね。

上記の+1000円の部分の何%かが歩合にあたる金額になります。

また、フリー便の場合、月の売り上げが一定額を超えた場合に歩合が付くシステムもあります。

例えば、1ヶ月の売り上げの最低ノルマ75万円、超えた分の25%が歩合と設定されているとします。

この場合、売り上げが65万でも55万でも、給料は基本給のみです。(手当含む)
しかし、売り上げが85万だった場合、(85万−75万)×0.25で、基本給+25000円
売り上げが100万だったら(100万−75万)×0.25基本給+62500円となります。

ノルマ、歩合率はさまざまですが比較的、頑張れば頑張っただけ+αが見込めるのでやる気の出る給料体系かも知れません。


【完全歩合】

フリー便、長距離輸送に多い給料体系です。完全歩合と言っても基本給が0円というわけではありません。
上記の固定給+歩合に比べ、基本給が低く設定されている分、歩合率が高く設定されていることが多い様です。

そのため、1年の給料の変動が一番大きくなるのもこの体系です。忙しい時期にはそれなりに給料も多くなりますが、閑散期には給料が少なくなることもあります。

また、長距離輸送の場合、売り上げではなく、運賃にかかわらず、行き先によって給料にプラスされるタイプもあります。

例えば、関東発の場合、東北地方北部(青森、秋田、岩手など)8500円東北地方南部(宮城、福島など)5500円近畿地方(大阪、京都など)8500円九州地方(福岡、長崎など)15000円などというように、地方単位で手当が決められており、この金額がそのまま給料にプラスされます。上記の金額はあくまでも例ですが、片道分の金額で、帰り荷を積んで帰ってきた場合は×2となります。

完全歩合制は傾向として、やる気があればあるほど給料に反映される体系です。




上記3つが大まかな給料体系ですが、この他にも、残業代が支払われる会社、休日手当が支払われる会社、有給休暇のある会社などもあります。


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